朝の散歩男 

 



 今日は朝の4時に散歩に出た。ゴールは,海だ。
ゴールはあくまで目標地点であり、そこまでの過程を僕は楽しんでいる。帰路についても同じだ。

 今日は、海についてすぐに、バイクに乗った警察官がいた。何気に顔を見ると誰かに似ている。
眼鏡をかけている警察官は、メガネロックくるりのボーカルにそっくりだった。メガネロックならぬ、メガネポリスだ。と心のなかで、ツィートした。

 いつもの砂浜を歩いているといつも気づかない事に気づいた。辺りが既に明るいのでよく見える。
まるで、煮干の工程を逆再生しきった所に映るような小魚が、何匹かいた。理由までは、わからないけど。

 最近ハマっている。脇道に入るという散歩。今日もまた違った脇道に入ってみた。大きな塀で囲まれた家が、何建かあった。こんな大きな家に誰が住んでいるのか?また、何人住んでいるのか?この大きさは、本当に必要なのか?と事業仕分け的視点で見てしまった。僕は、民主党員ではないけれども。


 そんな事を考えながら歩いていると どこかの台所からいい匂いが僕の鼻に届いた。この匂いは、卵焼きだ。間違いない。
その匂いは、僕の胃を刺激した。そういえば、朝ごはんを食べていない。僕は、ご飯を食べるという行為をよく忘れる。腹時計に任せているのだ。

 いつも通り過ぎるコンビニエンスストアが、今日はやけに明るく見えた。思わず入って、新聞とパンをコーヒを買った。でも、食べたのは家に帰ってからだ。特にその場で買う必要はなかったのだ。きっと空腹で頭の判断能力が劣っていたのだろう。ブドウ糖が足りてなかったんだ。コーヒーと新聞だけでよかったな。