頼むから静かにしてくれ 村上春樹訳を読んだ。#haruki
’頼むから静かにしてくれ’(Will you please be quiet,please? ) by RAYMOND CARVER
題名からして僕の好みに合いそうだった。
なぜこの本を読むことになったのか、たまたま図書館へ出かけてプラプラと館内を散策していると
トーマス・マンの’魔の山’の解説書みたいなのを発見して、パラパラめくっていた。
そして、彼がゲイであった的などうでも良い視野の狭い内容の本だったので、本棚に戻そうとしたその時、僕の眼にこの題名が飛び込んできた。
僕は、片付けようとしていた本を床に落としてしまった。
ハッ とした。横にいた女性がコチラを観る。
床に落ちた本を拾って、腰を曲げたついでに この本を手にとったのだ。
元々この本があることは知っていたけど、すっかり忘れてしまっていたのだ。
その場で読んでみると村上春樹の文章に似てるなと思った。それもそのはず彼の訳したものだった。
レイモンド・カーバァー自身の初期の作品の短編集。
散文的で、起承転結がない感じ。何が言いたいのかわからない。
そこが、良い。厚かましさを感じない。
内容は、70・80年代のアメリカの日常的でリアリティがある作品。
1991年2月初版発行