夜の散歩男 海に沿う公園編

 今日は夜の2時に海に沿う公園へ向かった。その公園は、小高い山の麓にあり昼間は、観光客がまばらに存在する。しかし、流石に夜の2時にもなると誰もいない。ゴールデンウィークを過ぎて、これから夏を迎えようとしている夜の2時すれ違う人も極稀で、ごみの日の前日の印として早めに指定の場所に出された生ごみが、至るところに点在する。

 誰もいない公園は、森から来る少し冷たい空気と海から流れ込む湿気を含んだ風が入り交じっていた。
僕は、そこのベンチに腰かけてタバコを吹かした。ジッと座っていると様々な日常の嫌な事が風と共にさらわれていく、そして整理される。何が良くて何が悪いのか? 疑問に思うことが、頭の中を風のようにクルクルと回る。答えは必ずある。 少しずつでいいんだ。焦る必要はない。僕の頭は、風で冷やされて冷静になる。

 そして、答えはみつかった。この時の爽快感が僕を数ある問題に立ち向かわせるのだ。

悩み、そして解決する。 人間にしかできないこと。それは、考えるということ。