朝の散歩男 満潮

今日は朝4時半に自宅を出発。
近くの公園で軽く体操をして海に向かう。今日の海は、満潮で、明らかに海がいつもよりも近い。

釣りに出かける人もいた。火曜日だというのに釣りしてから、仕事へ向かうのだろうか?
今日の波は、ゆっくりと大きく動く。時折、僕の足元をさらおうと波は勢い良く向かってくる。
僕は、さらわれまいと足をスタスタと小走りに進める。その波の様相は、まるで高い壁に挑戦し、また元居た場所へ返される挑戦者のようだ。

満潮で、どこかから流されてきた大きな丸太が、流れ着いていた。空にはオレンジ色の朝日が雲の合間から夕日のように僕の様相を覗いていた。朝の海には散歩をする方たちが歩いているが、彼らはとても健康的で表情が明るい。寝ぼけた体を地球の鼓動に合わせるように、ゆっくりとなじませていく。

今日はいつもよりも広大で海らしい様相だったので、思わず海を見入ってしまった。よく海に来るのに、ここまで、魅力的で少し危険な香りのする海は初めてだ。そんな今日の海は、僕の心によく馴染んだ。山は、昨日一昨日と降り続いた雨で、生き生きとした緑色を放っていた。

とても新鮮な朝の風景でした。